1. ニュース一覧
  2. 2012年度 12月10日

新JIS取扱絵表示について


近年、経済のボーダレス化を背景に、国際規格と各国規格の整合化の重要性が増しており、家庭用品品質表示で繊維製品(主に衣料品)への表示が義務づけられている『取り扱い絵表示』についても整合化作業が進められております。

『取り扱い絵表示』は、国内規格であるJIS(日本工業規格)が引用されており、JIS L0217(繊維製品の取り扱いに関する表示記号及びその表示方法)において、家庭における洗濯などの取扱い方法を指示するため、洗濯絵表示(6 分類22 種)、表示方法、試験方法が規定されています。

同様の国際規格であるISO(国際標準化機構)3758(繊維−記号による取り扱い表示コード)が制定された1991 年以来、整合化の検討が行われ、1995 年に、JIS L0217 が改正され、ISO 3758 への一部整合化が図られましたが、ISO 規格(ISO 3758 及びISO 6330(家庭洗濯と乾燥試験方法))には我が国の洗濯習慣上必要な記号(自然乾燥表示)や、我が国で用いられている洗濯機(パルセータ型(縦型)洗濯機)による試験方法が規定されておらず、整合化にはこれらの課題の解決が必要でした。

これらの状況を踏まえ、我が国においては、ISO 規格に改正提案を行うための検討、データ収集を行い、ISO 規格の改正案(ISO 3758:自然乾燥記号の追加等、ISO 6330:パルセータ型洗濯機による試験方法の追加)の提案を行ってきたところ、本年4 月に我が国からの改正提案が反映された2012 年版が発行され、整合化における課題の解決が図られました。

このように整合化への環境が整備されたことを踏まえ、2011 年より、一般社団法人繊維評価技術協議会を事務局として、繊維業、衣服販売業、クリーニング業、消費者などの関係者で構成するJIS の原案作成委員会(委員長;角田光雄文化学園大学大学院・名誉教授)が設置され、国際標準に整合したJIS 改正(一部制定を含む)について検討が行われています。

衣服の取扱いの表示が国際的に整合化されることによって、洗濯絵表示の種類が増え、繊維製品の取扱いに関するきめ細かな情報提供が可能になる予定です。((例)家庭用乾燥機の普及を反映した乾燥機による取扱いの表記等)。(対比表案については別紙をご参照ください。)
さらに、洗濯絵表示が国内外で統一されることによって、海外における商品購入時等における利便性向上が期待されています。
 
<JIS 改正(一部制定を含む)スケジュール予定(経済産業省HPより抜粋)>
① 2011 年度〜2013 年度JIS 原案作成委員会において検討
ISO は、ラベル表示のみならず、その表示に関わる試験方法が規定されており、当該試験方法の導入に向けて必要に応じ実績データを蓄積しつつ、JIS原案を検討。
②2014 年度日本工業標準調査会(JISC)において審議。
議決された場合、改正(一部制定を含む)の公示予定。
③JIS が改正(一部制定を含む)された後、同JIS を家庭用品品質表示法に適用し、表示が義務づけられる予定。