1. ニュース一覧
  2. 2013年度 01月31日

カラー画像取得装置導入について

カラー画像取得装置導入について

導入の背景

 獣毛混用率を実施する際にはJIS L 1030-2顕微鏡法を用いて目視で獣毛の形状を確認することによって行います。そのため、試験を実施する担当者(当センターではカシミヤインスペクターと呼んでいます。)には高度な経験、知識、技量が求められます。また、その判別の根拠となる毛の形状についても年々微妙に変化しており、熟練したカシミヤインスペクターでも継続して顕微鏡で毛の形状についての変化も含めて確認しながら頭の中でデータベース化し経験を重ねる必要があります。これまで、試験精度維持向上のために当センターでは様々な原毛産地へ直接行き試料採取を行い、それらをデータベースとして活用してきました。しかしながらそれらのデータベースはあくまで現物であり画像ではありませんので必要な時に素早く参照することが困難でした。そこでそれらの現物の試料を画像のデータベースにするためにカラー画像取得装置導入をすることとしました。(図1.)

          

図1.カラー画像取得装置:株式会社日立情報制御ソリューションズ製

装置の特徴

 毛は天然のものなので全く同じ形状のものは2本と無くその試料の特徴を掴むためには1試料に対して数十〜数百本分の画像が必要です。これまで、獣毛の光学顕微鏡写真を撮るには一本一本マニュアルでピントを合わせて撮影してきましたが、この方法だと数枚の顕微鏡写真を撮るのにもかなり時間がかかっていました。しかしながら、本装置を使用すると自動で1000枚前後の顕微鏡写真を2030分で撮影可能となります。(図2.図3.)また、2種類以上の獣毛が混用されている試料についても画像解析ソフト(図4.)を使用することによりカシミヤインスペクターが1本単位で分別し、混用率の算出も可能です。この装置を使用することにより膨大な量の現物試料の顕微鏡写真をデータベース化することが可能となりました。



図2.取得画像一覧(
1試料分の一部)


図3.取得画像



図4.画像解析ソフト(画像判別画面)

画像取得サービス

 当センターでは、獣毛の画像データを取得、提供するサービスを開始いたします。この画像取得はカラー画像取得装置を用い、原料、糸、生地、製品問わずあらゆる形態のものに対応可能です。提供枚数は1試料あたり数十〜百枚程度です。(依頼内容に依ります。)なお、毛以外の繊維との混紡であっても毛だけを抽出して提供いたします。是非、品質管理、商談の際のプレゼン資料、販売促進等にご活用ください。詳しくは下記担当者までお問い合わせください。



問い合わせ先


獣毛総合研究所 所長 丸茂 征也

電話 0586-45-2631   Eメール marumo@jwif.org