試験一覧

帯電性(歩行帯電)

・JIS L 1021-16 B法(ストロール法)

目的

繊維製床敷物のパイル面を人が歩行することによって生じる人体帯電(繊維製床敷物と靴との摩擦により発生した電気が体にたまること)による不快感の程度を調べる試験です。

試料サイズ

90cm×90㎝

試験方法

ストロール法について説明します。

試験室は温度23℃±1℃、相対湿度25%±3%で行います。試験片、試験装置及び器材は試験室内で24時間以上調整をしておきます。試験に使用する履物は、靴底が合成ゴムの靴を使用し試験前にゴミなどの付着物を取り除きエタノールを十分に含浸させた綿素材の布で靴底などを丁寧に拭きます。試験前にゴムマットを除電装置で入念に除電し、その上に除電した試験片を置き、再度除電装置で入念に除電します。

試験実施者は試験用履物を履いた状態で接地された金属板の上に乗り、接地線を握ります。その後、静かに試験片上に乗り、静止します。このとき電位計がゼロを指していることを確認し試験実施者は接地線を離し、並み足で試験片上を30秒間以上歩行し電位の極大値が上昇しなくなるまで歩行を続けます。ただし、歩行時間は歩行開始から10分間までとし、歩行は試験片上をできるだけ広範囲に円形又は8字状に輪を描くように行い、大腿部と床との角度が45°程度になるような足の高さでメトロノームを使い100歩/minの速度で歩行します。

試験は同一の試験片で3回行いその都度履物の清掃及び試験片の除電を行います。試験結果記録紙に描かれた電位の中から、上下の異常値を除き極大値の高い方から順次5つの値、極大値の低い方から順次5つの値を拾いその算術平均を求め、3回の測定値の平均(0.1kvの桁)とします。

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