試験一覧

防汚性試験

・JIS L 1919
1)A法(ICI形ピリング試験機を用いる方法)
 ① A-1法(密閉形円筒容器を用いる方法)
 ② A-2法(密閉形樹脂製袋を用いる方法)
2)B法(スプレー法)
3)C法(滴下拭き取り法)

目的

防汚加工は、清潔で取り扱いや手入れが楽という理由から、ワイシャツや作業着など、多くの製品に用いられています。防汚性試験では、汚れの付きにくさや付いた汚れの落ちやすさを評価します。

試料サイズ

1)A法 10×10cm(3枚)
2)B法 20×20cm(3枚)
3)C法 10×10cm(3枚)

試験方法

ここではB法およびC法について説明します。

2)B法 
(汚れにくさ試験)試験片をはっ水試験装置の試験片保持枠に取り付けた後、人工汚染物質100mlを散布します。散布後1分間放置し、汚染が広がらないよう余分な汚染物質をろ紙で吸い取り、室温で乾燥させた後、JIS L 0805 に規定する汚染用グレースケールで判定します。
(付いた汚れの落ちやすさ試験)A-1法と同じく、汚れにくさ試験で汚れを付着させた試験片をJIS L 1930のC4Mに規定する方法によって洗濯を行い、室温で乾燥させた後、判定します。ただし、ドライクリーニングの場合はJIS L 1092の6.2.2(ドライクリーニング処理)に規定する方法で行います。

3)C法
(汚れにくさ試験)試験片中央に高さ100mmからメスピペット又はマイクロピペットで人工汚染物質0.1mlを滴下します。1分放置後、B法と同様の方法で余分な汚染物質を吸い取り、JIS L 0805 に規定する汚染用グレースケールで判定します。
(付いた汚れの落ちやすさ試験)A-1法と同じ洗濯方法及び判定方法とします。

汚染用グレースケール
技術ラボ便り

【10月号】シリーズ〜機能篇〜第4回目「防汚性」

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