ニュース・コラム

マンモスの体毛と他の獣毛との電子顕微鏡による形態比較

 繊維製品にカシミヤ、羊毛等の獣毛が使用されていた場合、その混用率を算出する試験方法としては、一般的には、日本工業規格であるJIS L 1030-2繊維製品の混用率試験方法に規定されている顕微鏡法と呼ばれる方法によって行う必要があります。
この方法は、光学顕微鏡もしくは電子顕微鏡を用いて、毛の外観観察を行いその特徴の違いから毛種を判別するものです。

これまで当研究所でも衣料素材としての獣毛の鑑別について、その鑑別技術の維持及び向上に努めて参りました。
しかしながら、最近では衣料素材用途以外の獣毛、例えば毛皮、ブラシ、食品等に混入される異物などについての試験鑑定依頼が増えており、当研究所においてもそれらの要望に応えるため、さまざまな獣毛のサンプルを収集し、データベース化しております。

 2013年7月、ある展示会においてケマンモス(Mammuthus primigeniusu)の体毛標本を入手しました。
毛種が近いとされているゾウ(アジアゾウ Elephas maximus)を始め、多種の獣毛の形態について、走査電子顕微鏡を用いて外観を比較検証しました。

詳細につきましてはリンク先の資料よりご参照ください。

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