技術ラボ便り
ここでは、日々の業務に関連する論文を簡単に紹介させていただきます。なかなか「論文」となると抵抗のある方も多くいらっしゃると思います。それらの内容を、なるべくわかりやすく必要な要点のみ取り出し紹介していきたいと思います。また、原文の掲載については、著作権等の問題もありますので、割愛させていただきます。
染色堅牢度の評価における課題と現状
繊維学会誌Vol.68(2012)No.3 66-72
ここ数年の染色堅牢度のJIS改正ポイントについて簡潔にまとめられています。また、併せて耐光堅牢度及び窒素酸化物堅牢度の各試験に対する課題と現状が述べられています。簡単にまとめると、
耐光堅牢度・・・日本で一般的な試験方法に採用されている耐光試験(JIS L 0843)の光源は、カーボンアーク灯が用いられている。このカーボンアーク灯は、太陽光と光の分布が異なり、太陽光に近似した状態での促進試験としての趣旨から離れている。また、JIS法はISO法と比較して退色が速い。
窒素酸化物堅牢度・・・JIS規格に明記されている窒素酸化物を発生させる反応過程は、複雑であるため銅一濃度の二酸化窒素を常に得る事は容易でない。
となります。
*全文読みたい方は、技術ラボまでご連絡下さい。