技術ラボ便り

衣料品の生地表面が雨水等をはじく程度を調べる試験です。
一般的には、何も処理をしない初期と洗濯又はドライクリーニング処理後の生地を用いて試験を行います。

   ●前処理
家庭用電気洗濯機による処理及びドライクリーニング処理

 ●基準例
<繊維製品品質表示規定>(詳細は繊維製品品質表示規定をご確認下さい。)
 処理後 2級以上
(JIS L 0217 103法に定められた家庭用電気洗濯機による処理3回もしくはJIS L 1092に定められているドライクリーニング処理3回実施)

*ただし、それぞれ水洗い又はドライクリーニングをした場合においてはっ水効果が失われる旨を付記する場合に限り、処理後が2級未満であっても、初期(処理前)が2級以上であれば可能。

<他の基準例>
初期(処理前) 4級以上、処理後 2級以上
(JIS L 0217 103法に定められた家庭用電気洗濯機による処理3回もしくはJIS L 1092に定められているドライクリーニング処理3回実施)

 ●効果について
 使用により汚れ等が付着すると、はっ水効果が得られなくなるため、使用後は表面の汚れをしっかりと落とすことが必要です。また、洗濯後に、洗剤が残留することではっ水性が低下するため、しっかりすすぎを行うことが必要です。取り扱いに注意をしていても、洗濯や着用時の擦れによりはっ水効果は低下するため、その場合は、市販のはっ水スプレーを噴霧することで、有る程度の効果の回復が可能です。

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