ここでは、日々の業務に関連する論文を簡単に紹介させていただきます。なかなか「論文」となると抵抗のある方も多くいらっしゃると思います。それらの内容を、なるべくわかりやすく必要な要点のみ取り出し紹介していきたいと思います。また、原文の掲載については、著作権等の問題もありますので、割愛させていただきます。

抗ピル性素材

繊維学会誌Vol.40(1984)No.4・5  315-317

ピリングの苦情は、いつになっても多く発生する事例で、特に毛織物であればなおさらです。この論文では、ピリングが発生するメカニズムとピル生成に影響する要因について考察されています。ピリングの発生手順として、毛羽立ち→もつれ→ピリング→脱落といった流れになります。そのため、ピリングを防止する方法として①毛羽の発生を少なくする、②毛羽のもつれや絡みを少なくする、③発生した毛羽や生成したピルの脱落を早める、といった方法に大別出来ます。それらの各方法についての手法と、ピル生成に影響する要因からの対策についても明記されております。＊全文読みたい方は、技術ラボまでご連絡下さい。