技術ラボ便り

ここでは、普段お客様からご依頼をいただく「一般的」な試験について紹介をさせていただきます。皆様が知っている内容も多々あるかもしれませんが、今一度確認のためにもご一読いただければと思います。第三回目は水・汗堅牢度試験についてです。

水・汗堅牢度試験について

水試験・汗試験は、“水や汗によって、生地がどの程度変色するか、または、色移りが発生するかの程度”を調べるものです。水試験がJIS L 0846に、汗試験がJIS L 0848にあります。

試験方法および判定

水試験および汗試験方法

一般基準 変退色:4級以上 汚染:3級以上

〜簡易試験方法〜

水試験では、水に濡らして重りをのせて一定時間経ってから経過を見ます。

問題になりやすい素材

ナイロン、毛、シルク素材があげられます。

原因

一般的には、染料の繊維への結合が弱く、ソーピングやフィックス処理不足により繊維上に残存した未固着染料が水に溶け出し、変色や汚染を発生する事が多く見受けられます。

<変退色>:染料によって、汗成分中のアミノ酸やビタミン類等の影響で脱落してしまうことやアゾ基を分解し、変色してしまうことがあります。

<汚染> :使用染料の繊維への結合が弱いことがあげられます。また、親水性染料を使用している場合、ソーピングやフィックス処理不足により繊維上に残存した未固着染料が汗に溶け出してしまうこともあります。特に、濃色、濃淡色配色の製品は汚染が目立ちクレームになりやすいです。

対策

十分な洗いと適切な色止めを行います。可能であれば、適切な染料の選定を行います。ただ、酸性染料についてはとめどなく色が出てくる可能性が高いので注意が必要です。また、製品になる前に試験を実施し、なるべく早い段階で生地特性を把握します。

取扱いの注意点として、汗成分の除去を行いやすくするため、水洗い可能な企画にすることもあげられます。「つけ置き洗いはお避けください」「濡れたまま放置すると色移りすることがあります」などのケアラベルを付けることもあげられます。

PAGE TOP