試験一覧

帯電性

・JIS L 1094 A法 B法

目的

静電気は異なる素材で出来た衣料間で摩擦が起きることにより、安定していた電子のバランスが崩れ発生します。静電気を帯びると、衣類のまとわりつきや放電による痛み、花粉やほこりが付着しやすくなります。そのため静電気を帯びづらい、また静電気が流れやすい性質が求められます。このような性質を調べます。

試料サイズ

A法20㎝×20㎝(4.5㎝×4.5㎝を5枚) B法40㎝×40㎝(5㎝×8㎝を縦横5枚)

試験方法

試験実施部屋は温度 20℃±2 湿度40±2%の状態の試験室にて行います。

A法(半減期測定方法)布に帯電させた電圧が半分まで減衰するまでの時間、静電気の逃げやすさを調べる試験です。半減期測定機の印加電圧を(−) 10 kV にセットし、除電した後の験片を試料台に載せて試験片を固定します。試験台を回転させながら  (−) 10 kV の印加を 30 秒間行った後,印加を止め,そのまま回転させながら,帯電圧が初期帯電圧の 1/2 に減衰するまでの時間(秒)を測定します。測定後、5枚の試験片の測定値の平均値(有効数字2けた)で表します。

半減期測定器

B法(摩擦帯電圧測定法)試験片を回転させながら摩擦布で摩擦し発生した帯電圧を測定、静電気のたまりにくさを調べる試験です。回転ドラム部分に,試験片を取り付け摩擦して静電気を発生させる摩擦部分に摩擦布を取り付け(摩擦布は綿と毛)摩擦布に 4.9 N の荷重を加え、回転させて試験片を摩擦し,摩擦開始から 60 秒後の帯電圧(V)を測定します。この操作をそれぞれ 縦横摩擦布ごとに実施し発生した静電気を測定します。試験結果は、摩擦布の種類ごとに縦横それぞれ実施し試験片の測定値の平均値(有効数字2けた)で表します。

摩擦帯電測定器
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