ニュース・コラム

CCMI(獣毛鑑別に関する国際シンポジウム)出席について

 2014年2月19〜20日にかけて、イタリアのビエラにあるCNR-ISMAC研究所内でCCMI(Cashmere & Camel Hair Manufacturers Institute)主催のInternational Fiber Identification Symposiumに出席いたしました。
このシンポジウムでは、世界中の有力な試験機関、メーカーが出席しており、当財団からは丸茂獣毛総合研究所所長が出席し、1日目のAdvances in Fiber Identification Technology(獣毛鑑別技術の進歩)のセクションでは現在研究を進めている質量分析による獣毛鑑別法の最新の進捗状況の発表、2日目のChallengesInMicroscopic Identification(顕微鏡鑑別における課題)のセクションについてはカシミヤ製品の異物混入における最近の傾向について発表を行いました。

特に2日目のセクションでは、ヤク毛混入の傾向、判別手法などが話題に上がっており、さらには混血山羊毛の判別、表示についての問題提起もされました。また、リサイクルカシミヤ(反毛カシミヤ)についても議題に上がり、まさに世界中の獣毛鑑別における課題、カシミヤ製品の表示に関する問題等を世界規模で共有できる非常に有意義なシンポジウムとなりました。当財団の発表も高く評価していただき、世界中の検査機関となお一層のコミュニケーションを図ることが出来る良い機会を得ることが出来ました。

当財団では、今後もこのような国際的な会合に積極的に参画し、そのフィードバックを試験技術向上に生かすことにより、より信頼性の高い試験結果を提供できるように努めて参ります。

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